『テーマ アクアリウム』は、1998年12月17日にエレクトロニック・アーツ・ビクターから発売されたPlayStation対応の水族館経営シミュレーションゲーム。
『テーマパーク』や『テーマホスピタル』を手掛けたブルフロッグ・プロダクションが開発し、水槽のレイアウトから生体の確保、イルカショーの演出まで、水族館運営の全てを管理する経営シミュレーション作品となっています。
プレイヤーは水族館の館長となり、何もない敷地に水槽を設置し、ヒーターやポンプで環境を整え、世界中から集めた魚を展示します。本作の大きな特徴は、展示する魚を市場で買うだけでなく、プレイヤー自身が船に乗って海へ繰り出し、ミニゲーム形式の「釣り」で捕獲できる点です。釣った魚は大切に持ち帰り、適切な環境の水槽に入れて飼育する必要があります。
経営パートでは、来場者の満足度を上げるために、土産物屋や飲食店を配置したり、清掃員や飼育員を雇用して館内を清潔に保ったりするマネジメント能力が問われます。また、イルカの調教を行ってショーを開催することも可能で、トレーニングの成果がそのまま集客力に直結します。
ブルフロッグ作品特有の緻密なAIと、少しコミカルなドット絵で描かれる魚や客たちの動き。図鑑を埋めるコレクション要素と、黒字経営を目指すシビアな戦略性が同居した、やりごたえのある一作です。
『テーマ アクアリウム』は、ピーター・モリニュー氏らが設立したBullfrog Productionsによる「テーマ」シリーズの一つです。本作は日本のエレクトロニック・アーツ・ビクターの企画により開発されたという経緯を持ち、後にPC版として海外へ逆輸入されました。シリーズ特有の箱庭経営システムをベースに、海洋生物の飼育に特化した内容となっています。












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