『プロ麻雀 極PLUS II』は、実在のプロ雀士によるリアルな駆け引きと緻密な思考ルーチンを体験できる麻雀シミュレーション。1998年12月10日にアテナからPlayStationで発売され、前作からさらなる思考ルーチンの強化とモードの拡充を図ったシリーズ第2弾として登場しました。
本作の最大の特徴は、日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士16名が実名で参戦している点にあります。小島武夫プロをはじめとするトッププロたちの打牌傾向や攻守のバランス、勝負所での決断といった個々の個性が、当時の技術の粋を集めたアルゴリズムによって忠実に再現されています。単に牌を並べるだけでなく、プロならではの「打ち筋」を感じさせる対局が、プレイヤーに真剣勝負の緊張感をもたらします。
ゲームモードは大きく「プロフェッショナル」「ギャンブル」「トレーニング」の3つに分かれています。メインとなるプロフェッショナルモードでは、好きな雀士を選んで対局するフリー対局のほか、3つのプロ団体に挑戦するチャレンジ対局が用意されています。本格的なリーグ戦形式でトップを目指す過程を通じて、プロの壁の厚さと実力向上の手応えを同時に味わうことができます。
新機軸として注目されたのが、通常のルールとは一線を画すギャンブルモードです。得点が激しく動く「割れ目」や、高得点のチャンスとなる「赤牌」、さらには「焼き鳥」といった特殊なルールが設定されており、通常の対局とは異なる派手な展開を楽しめます。また、指定されたお題をクリアしていくスペシャル対局も収録されており、パズル的な要素を含んだ麻雀の遊び方が提案されています。
上達をサポートするトレーニングモードも非常に充実しています。自身の打牌を客観的に見つめ直す分析モードに加え、麻雀の知識を試すクイズ形式の機能も搭載。対局後には和了率や振込率といった詳細なデータを参照でき、自分の弱点を洗い出すことで、着実に雀力を高めるための「デジタル版麻雀塾」としての役割も果たしています。
『プロ麻雀 極PLUS II』は、1990年代から続く老舗の麻雀ゲーム『プロ麻雀 極』シリーズの系譜を受け継ぐ作品です。日本プロ麻雀連盟が全面協力しており、実在のプロたちの理論に基づいた「本物の麻雀」をゲーム機で体現することを目指して制作されました。












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