『ジャガーノート 戦慄の扉』は、1998年にトンキンハウス(東京書籍)より発売されたPlayStation用ホラーアドベンチャーゲームです。物語は、悪魔に取り憑かれた恋人を救うため、主人公が彼女の精神世界へとサイコダイブし、8つの異なる世界を探索して悪魔の痕跡を浄化していく構成となっています。ゲームは全編プリレンダリングCGで描かれ、ムービーによる移動演出と高画質な背景が特徴です。

システム面では、探索とアイテム収集による謎解きが中心で、主人公は「大人」「子供」「精神体」の3形態に変化し、それぞれの状態でしか通過できない通路や仕掛けを攻略します。精神世界は「ネットワーク世界」「プリズン世界」「孤島世界」「森の世界」などに分かれており、各世界には独自の登場人物と事件が存在します。すべての世界をクリアすると、悪魔との最終対決が発生し、恋人の救出が可能となります。

ゲームクリア後には隠しシナリオが解禁され、プレイヤーの解釈に委ねられる意味深な展開が描かれます。CD-ROM3枚組の大容量構成で、プレイ時間は10〜20時間程度。ファミ通クロスレビューではシルバー殿堂入りを果たしており、知名度は低いながらも一部で高い評価を受けた作品です。