『風の丘公園にて』は、『サンダーフォース』シリーズなどで知られる硬派なシューティングゲームの老舗・テクノソフトが開発した、異色の恋愛アドベンチャーゲーム。1998年9月3日にPlayStationで発売されました。

本作は「テクノソフトがギャルゲーを作った」という事実だけで当時のファンを驚愕させた一本ですが、中身は晩秋の公園を舞台にした、少し切なくも温かい学園ドラマです。プレイヤーは転校生の主人公となり、ゲーム開始時に「4人のヒロイン」から一人を選択して物語を進めるという、当時としては珍しいシステムを採用しています。ヒロインには、スコットランドからの帰国子女で突然告白してくる「未月こよみ(CV:河本明子)」、男勝りなバスケ部員の幼馴染「夏樹水帆(CV:荒木香恵)」、ピアニスト志望の深窓の令嬢「式町夕(CV:天野由梨)」、そして健気な後輩の「川奈美雪(CV:半場友恵)」が登場し、パートボイスながら実力派声優陣が演じています。

画面構成も独特で、左側にキャラクター、右側に縦書きのテキストを表示するという小説の挿絵のようなレイアウトを採用。シナリオには「ボタンを押す長さで結果が変わる選択肢」や、運要素が絡む「ジャンケン勝負」といった実験的なシステムも盛り込まれています。セーブ制限などの不便さはあるものの、クリア後に追加されるヒロイン視点の描写や、メーカーのイメージを覆す叙情的なBGMなど、隠れた見どころを持つ作品です。

テクノソフトは、1980年代から90年代にかけて『サンダーフォース』シリーズや『ヘルツォーク』などの名作シューティング・RTSを世に送り出した伝説的なメーカーです。硬派な技術屋集団として知られていましたが、PlayStation時代には本作のようなアドベンチャーや『おみせde店主』といったシミュレーションなど、多角的なジャンルにも挑戦していました。

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