『銃夢〜火星の記憶〜』は、1998年8月27日にバンプレストよりPlayStation向けに発売された、木城ゆきとの漫画『銃夢』を原作とするアクションRPGです。

本作は、原作『銃夢』の世界観をベースに、主人公ガリィの記憶を辿る物語が展開されます。プレイヤーはサイボーグ少女ガリィを操作し、クズ鉄町やザレムなどの舞台を巡りながら、戦闘と探索を繰り返します。ゲームは3Dフィールドを採用し、敵との接触で戦闘に突入するシンボルエンカウント方式。戦闘はリアルタイム制で、機甲術を駆使した格闘アクションが展開されます。

操作は方向キーとボタンによるコンボ入力が中心で、ガリィの成長に応じて技が増加。イベントシーンでは原作の名場面が再現され、木城ゆきと監修による演出が随所に盛り込まれています。ストーリーは原作の地上編を中心に構成され、原作ファンに向けた再現度の高い内容となっています。

『銃夢』は、1990年から1995年にかけて木城ゆきとが『ビジネスジャンプ』(集英社)で連載したSF格闘漫画です。空中都市ザレムと地上のクズ鉄町を舞台に、記憶を失ったサイボーグ少女ガリィが自らの過去と存在意義を探る物語が描かれます。火星古武術「機甲術」やサイバーパンク的世界観が特徴で、1993年にはOVA化、2019年にはハリウッド映画『アリータ:バトル・エンジェル』として実写化されました。