『バウンティソード・ダブルエッジ』は、1998年7月30日にパイオニアLDCから発売されたPlayStation対応のRPG。スーパーファミコンで発売された名作『バウンティ・ソード』およびそのリメイク作『バウンティソード・ファースト』から100年後の世界を舞台にした正統続編です。

タイトルの「ダブルエッジ」が示す通り、本作では「ダブル主人公制」を採用しており、野心に燃える若きエリート軍人「ケーン」と、亡き夫の遺志を継ぐ戦争未亡人「セラ」という、立場も年齢も異なる二人の主人公から一人を選んで物語を開始します。選ばなかった方の主人公はライバルとして登場し、互いの正義と信念が交錯する重厚なドラマが描かれます。

ゲームシステムは、前作から引き継いだリアルタイム進行の集団戦闘をベースにしつつ、新たに搭乗可能な戦闘用ロボット「ヴォイド」が登場します。プレイヤーはユニットごとに移動や攻撃の大まかな指示を出し、刻一刻と変化する戦況を見極めながら部隊を指揮します。前作で賛否両論だった味方への攻撃判定(フレンドリーファイア)が撤廃されるなどシステム面での改良も施され、戦略性と遊びやすさが向上しています。

『バウンティソード・ダブルエッジ』は、1995年にスーパーファミコンで発売された『バウンティ・ソード』を原点とするシリーズの第2作目(リメイクを含めると3作目)です。バウンティハンター(賞金稼ぎ)として生きる男「ソード」の戦いを描いた前作から100年後、文明が衰退しつつある未来世界での新たな戦乱を描いています。

バウンティ・ソード