『エピカ・ステラ』は、1998年07月30日にヒューマンから発売されたPlayStation対応のシミュレーションRPG。古代文明の遺産である巨大人型兵器「想機(ATAC)」が存在するエピカ・ステラ大陸を舞台に、亡国の王子ランディが戦乱の世を駆け抜ける壮大な戦記物語。
プレイヤーは主人公となり、仲間たちと共にATACを駆り、大陸の覇権を巡る戦いに身を投じます。本作最大の特徴は、AP(行動力)とTP(疲労度)という2つのパラメータを管理する独自の戦闘システムにあります。移動や攻撃、回避といった全ての行動にAPを消費し、行動順がリアルタイムに変化するほか、無理な連続行動はTPを蓄積させ、限界を超えると一定時間行動不能になる「気絶」状態に陥るため、敵の疲労を誘って一気に畳み掛けるような高度な戦術的駆け引きが楽しめます。
また、物語はプレイヤーの選択や特定の条件によって、「王国編」「帝国編」「独立編」という全く異なる3つのルートに分岐します。ルートによっては昨日の友が今日の敵となり、悲劇的な結末を迎えることもあるドラマチックなマルチシナリオ・マルチエンディング方式が採用されており、ロボットアニメさながらの熱い演出と歯ごたえのある難易度が、コアなSRPGファンから高く評価されています。
『エピカ・ステラ』は、特定の原作を持たないオリジナルのゲーム作品です。中世ファンタジー風の世界観に、発掘された古代のロボット兵器が登場するという設定は、『聖戦士ダンバイン』や『天空のエスカフローネ』といったロボットアニメの系譜に通じる魅力を持っています。












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