『影牢 〜刻命館 真章〜』は、1998年にテクモから発売されたプレイステーション用トラップアクションゲームで、『刻命館』シリーズの第2作にあたります。プレイヤーは主人公ミレニアを操作し、侵入者を罠にかけて撃退するという独自のゲーム性を体験します。前作のシミュレーション要素を踏襲しつつ、アクション性とコンボシステムを強化した構成が特徴です。
物語は、人間に似た不老不死の種族「刻人(トキビト)」が支配する世界を舞台に展開。刻人に育てられた少女ミレニアは、人間狩りの使命を受け、洋館に侵入してくる人間たちを罠で葬っていきます。プレイヤーの選択によって物語が分岐し、複数のエンディングが用意されています。中には前作との繋がりを示唆する展開も含まれています。
ゲームシステムでは、天井・壁・床に最大9種類のトラップを設置可能。トラップにはチャージ時間があり、連続してヒットさせることで最大10連コンボが成立。コンボによって「Ark」というポイントを獲得し、新たなトラップの開発が可能になります。地形トラップや隠しトラップも存在し、戦略的な配置とタイミングが攻略の鍵となります。
ステージは「西の森の館」「王宮」「地下遺跡」の3種類があり、それぞれに異なる地形と仕掛けが配置されています。侵入者は最大8人まで登場し、職業や能力、耐性が異なるため、トラップの選定とコンボ構築が重要です。シリーズ最大の売上を記録した本作は、後の『蒼魔灯』や『影牢II』へと続く礎となりました。
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