『フォックスジャンクション』は、PlayStation中期に株式会社トリップス(Trips)から発売された最初で最後のゲームソフト。1998年4月29日に発売された3Dダンジョン探索型アクションアドベンチャーです。
本作は「新しいけれど古い、古いけれど新しい」をコンセプトに掲げ、ゼンマイ仕掛けの機械やアンティークな街並みが広がる、どこかノスタルジックな未来世界を描いています。プレイヤーは14歳の少年ハンター「ケイジ(CV:宮崎一成)」となり、伝説のハンター「J.B.ランドシーカー(CV:池田秀一)」と共に、突如暴走した旧都市空間へ飲み込まれてしまった歌姫「リィリィ(CV:岩男潤子)」たちの救出に向かいます。
最大の特徴は、主人公自身が戦うのではなく、「パルマータ」と呼ばれる自律型ロボットを使役して敵と戦う独特のシステムです。現地で拾ったジャンクパーツを組み合わせてロボットを強化していく過程は楽しいものの、操作性が非常に特殊で癖があり、人を選ぶ難易度となっています。しかし、特筆すべきはその「音」へのこだわりです。BGMは『イース』や『ベア・ナックル』で知られる名コンポーザー・**古代祐三**氏率いるエインシャントが担当。ジャズやテクノを取り入れた実験的かつ洗練された楽曲群はゲーム音楽ファンから極めて高い評価を得ており、豪華声優陣の熱演と相まって、独特の没入感を生み出しています。
【音楽:古代祐三(こしろ ゆうぞう)について】
古代祐三氏は、日本のゲーム音楽界を代表する作曲家の一人です。PC-88時代の『イース』『ソーサリアン』から、メガドライブの『ザ・スーパー忍』『ベア・ナックル』、そして近年の『世界樹の迷宮』シリーズに至るまで、ハードウェアの制約を逆手に取った革新的なサウンドメイクで世界的な評価を受けています。本作『フォックスジャンクション』においても、その作家性は遺憾なく発揮されています。













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