『天使同盟』は、1998年にPlayStation向けに発売された戦術シミュレーションゲームです。プレイヤーは士官学校の少年兵たちを指揮し、「ギガント」と呼ばれる機動兵器を操って戦闘に挑みます。物語は近世ヨーロッパ風の世界観を背景に、騎士団制度の崩壊と戦争の混乱を描いており、戦闘とストーリーが交互に展開される構成となっています。

戦闘システムは高低差のあるマップを採用しており、移動・射撃・近接攻撃・補助行動などに多くの要素が絡みます。射線や障害物、地形による影響が大きく、ユニットの配置や順序が戦術に直結します。武器や装甲、エンジンなどのパーツを自由に組み合わせるカスタマイズ要素もあり、機体ごとの特性を活かした運用が求められます。命中率や反撃条件などの仕様は複雑で、説明書を読んでも理解が難しい部分があるとされています。

ストーリーパートでは、ドット絵によるキャラクター演出とフルボイスが採用されており、士官学校の仲間たちとの交流や葛藤が描かれます。戦闘中にストーリーが展開されることは少なく、ADVパートとSLGパートが明確に分離された構成です。ゲームアーカイブスとしてPSP・PS3向けに配信されたこともあり、現在でも一部環境でプレイ可能です。