『アンシャントロマン 〜Power of Dark Side〜』は、PlayStation史、いや日本の家庭用RPG史において、ある意味で頂点に君臨する伝説のタイトルです。1998年4月23日に日本システムサプライから発売されました。

本作は、発売直後からそのあまりにも独特なクオリティでゲーマーたちを震撼させました。1998年といえば『ファイナルファンタジーVII』の翌年であり、3D技術が飛躍的に進化していた時期ですが、本作のグラフィックは積み木や粘土細工を思わせるカクカクとしたポリゴンで構成されています。さらに、移動速度は遅く、頻繁なロード時間、唐突に始まる意味不明なムービー、そして開発スタッフが自ら声を当てたのではないかと噂される、あまりにも素人っぽい(しかし味のある)キャラクターボイスなど、突っ込みどころが飽和状態にあります。

主人公のカイアスやヒロインのミシャエラが織りなす物語は、「光と闇の戦い」という王道を目指しながらも、説明不足で超展開の連続。戦闘システムもバランスが大味です。しかし、これらの要素が奇跡的なバランスで融合した結果、「一度見たら忘れられない」「BGMだけは妙に耳に残る」「なぜか最後までプレイしてしまう」という熱狂的なファン(通称:アンシャントロマニア)を生み出しました。現在ではその流通量の少なさとカルト的な人気から、中古市場で数万円で取引される超プレミアソフトとして知られています。

【関連文化:クソゲー(Kusoge)】
「クソゲー」とは、文字通りクオリティの低いゲームを指す言葉ですが、中には本作のように、その理不尽さや奇妙さが愛され、一種のアートやエンターテインメントとして再評価される作品も存在します。これらは単なる失敗作ではなく、制作者の情熱が誤った方向に爆発した結果として、ゲーマーたちの語り草となっています。

伝説の数々を記した文献『超クソゲー』シリーズ

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