『東京23区制服WARS』(とうきょうにじゅうさんくせいふくうぉーず)は、ルーズソックスとコギャル文化が全盛だった世紀末の東京を舞台に、女子高生たちが制服の覇権を巡って争う異色のアドベンチャーゲーム。1998年3月26日にマップジャパンからPlayStationで発売されました。
物語の設定は、タイトルから受ける印象以上にハードかつカオスです。21世紀初頭、女子高生の制服に特殊な力が宿っていることが発覚し、政府による「制服禁止令」とそれに反発する女子高生たちの反乱「第一次制服ウォーズ」が勃発。一度は終結したものの、新たに台頭した制服統一組織「ヘブン」の圧政により、東京は再び戦場と化してしまいます。プレイヤーは、行方不明の友人を捜すために上京した主人公となり、幼馴染の「来崎涼子」や「結城亜美」と共に、各区を支配するライバル校の生徒たちと戦います。
ゲーム画面は、90年代後半のリアルな東京の風景を実写取り込みした背景と、アニメ調のキャラクターが合成された独特のビジュアルで構成されています。戦闘システムは「制服バトル」と呼ばれるカードゲーム形式で、グー・チョキ・パーの3すくみ属性を持つカードを出し合って勝敗を競います。新宿、渋谷、世田谷といった実在の区を転戦し、当時の女子高生用語や「だよね!」といった時代の空気が濃厚に漂う、バカゲーの皮を被った世紀末サイキック・制服・大戦です。
本作を開発したマップジャパンは、地図ソフトの開発などを手掛ける一方で、PlayStation時代には『ヒロインドリーム』シリーズや『大阪ナニワ摩天楼』といった、実写や独自の世界観を持つ個性的なゲームを輩出していたメーカーです。本作もその一つで、当時の「コギャルブーム」と「世紀末オカルト」を強引に融合させたような作風は、今となっては90年代後半の空気感を真空パックした貴重な資料的価値(?)を持っています。













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