『ZERO PILOT 銀翼の戦士』は、1998年にPlayStation向けに発売された3Dフライトシューティングゲームです。本作は、第二次世界大戦をモチーフにしながらも、ヤマト国とガーランド国による架空戦争を舞台とした構成となっており、零戦をはじめとする旧日本軍および米軍のレシプロ機が多数登場します。プレイヤーはヤマト国の新人小隊長として、空戦・偵察・爆撃など多彩な任務に挑むことになります。

ゲームはミッションクリア型で進行し、各ステージごとに使用機体が固定されています。登場機体は零戦、天山、紫電改、B-29、ムスタングなど25種類以上に及び、ステージが進むごとに最新鋭機が使用可能となります。戦闘中は僚機との通信が可能で、状況報告や警告などのボイス演出が挿入されるほか、仲間との絆を描く人間ドラマも展開されます。空母からの発艦演出や格納庫の移動など、戦闘以外の演出にも力が入れられています。

難易度は高めに設定されており、敵機との距離や角度を考慮した精密な操作が求められます。爆撃や魚雷攻撃では、敵艦の動きを予測して投下する必要があり、ミサイルのようなロックオン機能は存在しません。ステージ合間には物語を補完する会話イベントが挿入され、プレイヤーの選択によって展開が変化することはありませんが、没入感を高める演出として機能しています。