『湾岸トライアル』は、実写映画のようなドラマと公道レースを融合させた「シネマティック・レーシング」ゲーム。1998年3月7日にビクターインタラクティブソフトウエアからPlayStationで発売されました。
セガサターンで発売された『湾岸デッドヒート』の流れを汲む作品ですが、本作はPlayStationオリジナルタイトルとして展開されました。最大の特徴は、映画『耳をすませば』の音楽を担当した野見祐二をサウンドコンポーザーに、Vシネマ界の鬼才・サトウトシキを監督に迎えた本格的な実写ストーリーモードです。主人公(プレイヤー)は走り屋として、嘉門洋子、加藤あい、長谷川京子、小沢なつき、児島玲子といった、当時のグラビア界やモデル界を席巻していた豪華キャスト陣と共演し、夜の首都高を舞台にした愛とスピードの物語を体験します。
レース部分は「ドリフト」に重きを置いた挙動を採用しており、サイドブレーキを引いてコーナーを滑り抜ける爽快感を重視しています。実在のチューニングメーカー(アペックス、アブフラッグなど)が協力しており、車のカスタマイズ要素も搭載。単なるレースゲームの枠を超え、90年代後半の空気感を凝縮した「プレイするVシネマ」としての側面を持つ野心作です。
本作のタイトルは、1990年代に大鶴義丹主演でシリーズ化された映画『湾岸ミッドナイト』の実写版シリーズ(『湾岸トライアル』という名称でも展開された時期がある)を想起させますが、ゲームとしては独自のオリジナルストーリーです。出演者の一人である長谷川京子は、後に女優・モデルとして大ブレイクを果たしました。













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