『ウイニングポスト3』は、1997年に光栄(現・コーエーテクモゲームス)より発売された競馬シミュレーションゲームであり、同シリーズの第3作にあたります。本作では、競走馬の生産と血統確立に焦点が置かれており、プレイヤーは任意の種牡馬の系統をゲーム内で支配的な血統として確立することを目標とします。従来のシリーズ作品と異なり、ゲーム開始時から牧場を所有しており、30年間というプレイ年数制限も撤廃されています。

競走馬の生産においては、配合理論が本格的に導入されており、系統同士の相性(ニックス)や影響力などが重視されます。両親の能力よりも配合理論の成立が重要となっており、条件を満たすことで高い素質を持つ競走馬が誕生する設計です。また、プレイヤーの育てた馬を『ジーワンジョッキー』で走らせる互換機能も搭載されており、シリーズ間の連動要素が初めて導入されました。

PlayStation版では、1998年2月26日に初版が発売され、同年10月には『プログラム’98』版が登場しました。さらに、1999年と2000年には廉価版が複数回発売されており、長期にわたって流通しています。パワーアップキットではライバル馬主の登場や長期イベントの追加などが行われ、シリーズの基盤を築いた作品として評価されています。