『信長の野望・全国版』のPlayStation版は、1998年1月22日に光栄(現・コーエーテクモゲームス)から発売された歴史シミュレーションゲームです。本作は1986年にPC-8801向けに発売されたシリーズ第2作『信長の野望・全国版』の移植版であり、日本全国50ヶ国を舞台にした国取り合戦が展開されます。プレイヤーは戦国大名の一人となり、内政・外交・軍事を駆使して全国統一を目指します。
PS版では、アーケードやPC版で採用されていた基本システムを忠実に再現しつつ、インターフェースや操作性が家庭用機向けに最適化されています。最大8人までの対戦プレイが可能で、各大名には顔グラフィックが設定されており、イベント時には静止画演出も挿入されます。また、「本能寺の変」イベントが導入されており、特定条件下で織田信長が死亡すると羽柴秀吉にプレイヤーが引き継がれる特殊展開が発生します。
ゲームは「17ヶ国モード」と「50ヶ国モード」の2種類が用意されており、前者は近畿・中部地方を中心としたコンパクトな構成、後者は蝦夷から薩摩まで全国を網羅した広域構成となっています。各国には異なる地形・資源・隣接関係が設定されており、戦略性の高いプレイが求められます。PS版は後に廉価版として「コーエー定番シリーズ」としても再発売されました。
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