『桃太郎電鉄7』は、シリーズ初のPlayStation専用タイトルであり、カード管理やボンビー演出が大幅に進化したボードゲーム型経営シミュレーションです。
本作では「進行系」と「便利系」にカードが分類され、最大10枚まで所持可能になりました。これにより急行系カードの価値が高まり、移動戦略の幅が広がります。新登場の「ギーガボンビー」はキングボンビーの悪行蓄積によって出現し、全プレイヤーに甚大な被害を与えるシリーズ初の“全体攻撃型ボンビー”です。対策として「ハサン仙人」のマスに止まることでカウントをリセットできます。
また、COMキャラ「さくま」が初登場し、従来の「えんま」よりも強力な行動パターンを持ちます。物件駅の色分けや月替わりのイラスト演出、BGM「ほんわかカレンダー」など、視覚・聴覚面でもシリーズの基盤を築いた作品です。セーブは毎年4月の自動保存のみで、長期プレイ時の管理に注意が必要です。
PlayStation版のみの展開で、後年廉価版「PS one Books」や「Best for Family」も発売されました。シリーズの転換点として、以降の作品に多くの仕様が継承されています。
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