『名車列伝 Greatest 70’s』は、日本のモータースポーツ黎明期を彩った往年の名車たちをレストアし、現代のサーキットで蘇らせるレースシミュレーションゲーム。1997年12月18日にエポック社からPlayStationで発売されました。
本作は、元レーシングドライバーであり日本レース界のレジェンドである生沢徹氏が監修を務めた本格派レースゲームです。収録車種は、トヨタ2000GT、日産スカイライン2000GT-R(ハコスカ)、フェアレディZ432、マツダ・コスモスポーツ、いすゞ・ベレット1600GTなど、1960年代後半から70年代にかけて生産された国産スポーツカーが中心となっています。最大の特徴は、単に車を選んで走るだけでなく、メインとなる「ストーリーモード」において「解体屋で廃車寸前のボディを購入する」ところから始まる点です。プレイヤーは限られた資金をやり繰りし、エンジン、足回り、吸排気系などのパーツを交換・修理(レストア)して、走れる状態に仕上げてからレースに挑みます。
挙動は生沢氏の監修により、現代の車とは異なる「旧車特有の癖」が再現されたシミュレーター寄りとなっており、グリップ力の低いタイヤや重いステアリングといった当時の操作感覚を楽しむことができます。チューニングの項目も非常に細かく、点火プラグの熱価やキャブレターの調整といったマニアックなセッティングが可能です。レースに勝利して賞金を稼げば、さらに高価なパーツを組み込んだり、新たな旧車を購入したりすることができます。隠し要素として、プリンスR380などのレーシングカーや、発売当時の現行車であったR33 GT-Rなども登場し、新旧の名車が時代を超えて競演する夢の舞台が用意されています。
本作の監修者である生沢徹(いくざわ てつ)氏は、1960年代から国内外のレースで活躍し、日本人として初めてヨーロッパのF2レースに参戦したパイオニア的存在です。彼が実際にステアリングを握った数々の名車たちが本作には収録されています。また、本作に登場する70年代の国産車は、現在では「旧車(クラシックカー)」として世界的な高値で取引されています。当時のカタログスペックや開発秘話を知るには、詳細なデータを網羅した自動車図鑑が最適な資料となります。













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