『メルティランサー Re-inforce』は、1997年にPlayStation向けに発売された『メルティランサー』シリーズ第2作目です。前作『銀河少女警察2086』の続編として、主人公が新人捜査官「ランドルフ・シャインボルグ」となり、6人の先輩ランサーの指導を受けながら成長していく1年間と、正規捜査官として任務に挑む後半1年間の構成で物語が展開します。戦闘システムはセミリアルタイム方式に変更され、内蔵クロックによる時間連動イベントや分岐シナリオが導入されました。1998年にはセガサターン版も発売され、戦闘がターン制SRPGに変更されています。シリーズは1999年の『The 3rd Planet』で完結し、OVAや小説、CDなど多方面に展開されました。

プレイヤーは、銀河警察機構(GPO)の養成学校を次席で卒業したランディとして、地球のEMP分署に配属されます。最初の1年間では、6人の先輩ランサーと共に任務や訓練をこなし、適性を審査されます。こうして、プレイヤーは信頼度を高めながら、指揮・捜査・戦闘のいずれかに特化した上級職を目指します。

戦闘では、先に行動を決定し、敵味方が同時に動くセミリアルタイム方式が採用されています。そのため、敵の動きを予測して行動を選ぶ必要があり、戦術的な判断が求められます。たとえば、敵の進路を塞ぐように移動したり、味方の支援を意識した配置を取ることで、戦況を有利に導くことができます。

やがて、プレイヤーは「維新組」や「ミルキーマート」などの組織と対峙し、誘拐事件や潜入捜査など多彩な任務に挑みます。こうして、ランディは先輩たちとの絆を深めながら、銀河警察の一員としての使命を果たしていきます。エンディングは信頼度や職種によって分岐し、最大で6人のランサーそれぞれに異なる結末が用意されています。