『伸縮対戦 It’s a のに〜!』は、ゴムのように伸び縮みする謎の生物「のにー」を操作して戦う、対戦型アクションパズルゲーム。1997年11月20日にTMFからPlayStationで発売されました。

「パズル戦国時代」と呼ばれた90年代後半にひっそりと現れた本作は、下からせり上がってくるスライム状のブロック「のにー」を、カーソルで掴んでビヨーンと伸ばし、離れた場所へ移動させて色を揃えるという極めて独創的なルールを採用しています。隣り合ったマスへの移動だけでなく、障害物を飛び越えて遠くの空きスペースへ「縮んで」移動できるため、配置の自由度が非常に高く、プレイヤーの発想次第で予測不能な連鎖を組むことが可能です。

縦・横・斜めに3つ以上並べて消すのが基本ですが、正方形や十字といった特定の形で消すと、キャラクターごとに異なる「属性必殺技」が発動し、相手フィールドに大量のお邪魔キャラ「のに玉」を送り込むことができます。熱血漢の「ひろみつ君」や生意気な「ネルル」といった個性的なキャラクターが登場し、ロード画面で「NOW LOADING」ならぬ「NOW SLEEPING(居眠り中)」と表示されるなど、全体的に漂う脱力系のユーモアセンスも魅力の一つです。

本作はTMFというメーカーから発売されたオリジナル作品です。知名度は低いものの、その「伸縮」システムは他の落ち物パズルにはない独自性を持っており、隠れた良作としてパズルゲームファンの間で語られることがあります。

伸縮対戦 It’s a のに〜! (ゲームソフト)

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