『moon』は、1997年10月16日にアスキーよりPlayStation向けに発売された「リミックスRPGアドベンチャー」で、従来のRPGの常識を覆す“アンチRPG”として高い評価を受けた作品です。2020年10月15日にはOnion GamesよりNintendo Switch版が発売され、2021年12月16日にはPS4/PS5/Steam版も登場しました。
プレイヤーは、テレビゲームの世界に吸い込まれた少年を操作し、勇者が倒したモンスターの魂を救済しながら「ラブ(LOVE)」を集めて成長していきます。戦闘は一切なく、住人たちの生活を観察し、彼らの悩みや願いを叶えることでラブを獲得するという、“戦わずにレベルアップする”独自のシステムが採用されています。
ゲーム内の時間は現実と同様に流れ、住人たちは曜日や時間帯によって異なる行動を取ります。プレイヤーはそのスケジュールを把握し、適切なタイミングでイベントを発生させる必要があります。BGMは「MD(MoonDisk)」というアイテムで自由に選曲でき、全曲ステレオ化された音楽が世界観を彩ります。
Switch版以降では、グラフィックの高解像度化やUIの最適化が施され、完全移植として再構成されています。セーブデータお預かり機能や携帯モード対応など、現代の環境でも快適にプレイできる設計です。
月の輝く或る夜、ひとりの少年がテレビの中に吸い込まれてしまいます。少年が落ちたのは、とあるゲームの世界「ムーンワールド」。
少年は失われた月の光を取り戻すため、「ラブ」を探す旅に出るのでした。
この世界には経験値稼ぎのために罪のないアニマルを殺しまくる勇者がうろついていました。少年は勇者が殺したアニマルの魂を救済しながら、世界中の「ラブ」を集め、成長していきます。
そう、このゲームは戦いではなく、「ラブ」によってレベルアップするのです。
旅の途中に出会うこの世界の住人たちは、ひとクセもふたクセもある愉快な人ばかり。
曜日や時間によって変化する人々の生活、生き様を観察して、彼らが隠している「秘密のラブ」も見つけてください。
「さあ、あなたの力で扉をあけて。」












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