『ボイスファンタジア 失われたボイスパワー』は、人気声優がキャラクターの声を演じるだけでなく、実写映像でも出演するという前代未聞のファンタジーRPG。1997年10月2日にアスク講談社からPlayStationで発売されました。

脚本・演出・キャスト選定のすべてを声優の千葉繁が手掛けており、同社から発売された声優バラエティゲーム『スタンバイSay You!』の精神的続編とも言える作品です。プレイヤーは異世界に召喚された主人公となり、声を奪われた姫を救うため、3人のヒロインと共に冒険します。ヒロイン役には横山智佐(剣士インクァイア)、笠原弘子(王女フレット)、小西寛子(魔術師ウィープ)を起用。さらに、サブキャラクターとして宮村優子や、本作が声優デビュー作となる堀江由衣が出演しています。

本作最大の特徴は、冒険中の「昼」はドット絵のRPGとして進行しますが、宿屋に泊まる「夜」になると画面が一変し、**声優本人がキャラクターの衣装を着た実写映像(コスプレ姿)**で登場する点です。夜の会話イベントでは、千葉繁演出によるシュールなギャグやメタフィクション満載のトークが繰り広げられ、ファンタジー世界と現実が交錯するカオスな空間が展開されます。戦闘システムは「ボイスパワー」と呼ばれる魔法(音声)を駆使して戦いますが、ゲームバランスよりも声優の演技を楽しむことに全振りしたファンディスク的な作りとなっています。

本作の演出を手掛けた千葉繁は、『北斗の拳』のナレーションや『うる星やつら』のメガネ役などで知られるベテラン声優であり、音響監督としても活躍しています。彼が手掛ける作品は、アドリブやハイテンションなギャグが多用される独特の作風で知られています。

堀江由衣 (出演声優関連CD)

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