『X-COM 未知なる侵略者』は、1997年にメディアクエストからPlayStation向けに発売されたシミュレーションゲームで、PCゲーム『UFO: Enemy Unknown』をベースにした日本語ローカライズ作品です。

舞台は1999年、地球上空に頻繁に飛来するようになったUFOに対抗するため、各国が共同で設立した対異星人組織「X-COM(Extraterrestrial Combat Unit)」の司令官となったプレイヤーは、地球防衛の最前線に立ちます。目的は、異星人の侵略を阻止し、地球の安全を守ること。プレイヤーは基地の建設・運営、研究開発、兵器の配備、兵士の訓練・編成などを通じて戦力を整え、UFOの迎撃や地上戦に挑みます。

戦闘はターン制で進行し、地形や視界、装備の選択が勝敗を左右する戦術性の高い内容となっています。敵の死体や装備を回収して研究することで、新たな兵器や技術を開発できるなど、戦略と育成の要素も充実。プレイヤーの判断次第で地球各国の信頼度が変動し、支援の有無に影響を与えるため、外交的なバランス感覚も求められます。

PC版の複雑なシステムをコンシューマ向けに最適化しつつ、緊張感あふれる異星人との戦いと、地球規模の戦略運営を体験できる作品です。