『超人学園ゴウカイザー』PlayStation版は、1997年7月17日にアーバンプラントより発売された2D対戦型格闘ゲームです。1995年にテクノスジャパンが開発したアーケード版およびネオジオ版をベースに移植された作品ですが、移植に際して多数の仕様変更と削除要素が加えられています。特に、原作の特徴である「トレースシステム(倒した相手の必殺技をコピーする機能)」が削除されており、ゲーム性に大きな影響を与えています。
グラフィック面では、ネオジオ版に比べてアニメーションのフレーム数が削減され、動作がカクつく場面が多く見られます。また、同キャラ対戦が不可能となっており、キャラクターセレクト画面も簡略化されています。個別エンディングも廃止され、全キャラクター共通の一枚絵と「to be continued」の表示に変更されています。新規要素として「3Dステージモード」が追加されていますが、背景ポリゴンの構成やカメラ演出に不自然さがあり、3D酔いを引き起こす可能性が指摘されています。
データバンク機能では、キャラクターの設定画やボイスを閲覧できますが、画質や操作性に難があり、ファン向けのコンテンツとしての完成度は低いとされています。一方で、ボスキャラクター2体が無条件で使用可能となっており、ネオジオCD版のようなコマンド入力は不要です。BGMはネオジオ版の音源を流用しており、音楽面では一定の評価を得ています。
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