『ガンダム・ザ・バトルマスター』は、1997年6月20日にバンダイからPlayStation向けに発売された対戦型格闘ゲームです。開発はナツメが担当し、ガンダムシリーズのモビルスーツやモビルアーマーを操作して戦う、独自の世界観を持つオリジナル作品です。

本作は2Dグラフィックながら、各機体を「モーションパーツシステム」によって多関節的に描写し、重量感のある動きを実現しています。登場機体はRX-78ガンダム、νガンダム、ザクII、ジ・O、サザビー、ジオング、ハイゴッグ、GP02A、ΖΖガンダム、クィン・マンサの10体で、CPU専用のボス機体としてビグ・ザム、ノイエ・ジール、サイコガンダムMk-IIIも登場します。パイロットはすべて本作オリジナルキャラクターで、原作キャラは登場しません。

ゲームシステムは、アーマー3本制の1ラウンド制で、攻撃を受けると温度ゲージが上昇し、オーバーヒートでアーマーを1つ失うという独自のルールが採用されています。また、全機体が常時ハイパーアーマー状態で、のけぞりやダウンが起きにくく、重量感のある戦闘が展開されます。射撃攻撃はガード不能で、方向キーで射角を調整可能。必殺技はエネルギーゲージを消費して発動し、格闘攻撃でゲージを回復できます。

ストーリーモードでは、賞金稼ぎたちがノマード議会によって懸賞金をかけられた巨大モビルアーマーを討伐するというオリジナルの世界観が展開されます。セーブ機能は搭載されておらず、メモリーカード非対応です。BGMはCD-DA方式で収録されており、音楽CDとしても再生可能です。