『日本プロ麻雀連盟公認 道場破り』シリーズは、単にプロ雀士と対局するのではなく、彼らが実際に打った膨大な「棋譜(レコード)」に挑み、その思考をトレースしながら自身の雀力を磨き上げる、極めてストイックな麻雀研究シミュレーター。第1作は1997年5月30日にナグザットからPlayStationとセガサターンで発売され、続編『道場破り2』は1999年12月22日にPlayStationで発売されました。

本シリーズの最大の特徴は、一般的な麻雀ゲームのような「CPUとのリアルタイム対局」がメインではない点にあります。ゲームの核となる「道場破りモード」や「研究モード」では、小島武夫プロや灘麻太郎プロといったトップ雀士たちが実際に打った対局データ(棋譜)を使用します。プレイヤーはプロと全く同じ配牌・ツモ山で対局を行い、プロが叩き出した得点や順位(レコード)を上回ることを目指します。つまり、目の前の敵と戦うと同時に、過去にその局を打った「プロの影」と戦うという、二重の勝負が展開されるのです。

特に『道場破り2』では、このコンセプトがさらに強化され、プロ雀士がこのゲームのためだけに打った約16,000局もの棋譜データが収録されています。一打ごとに「プロならここで何を切ったか」を比較・検証できるため、自分の打ち筋とプロの判断の違いを客観的に把握することが可能です。「なぜプロはそこでその牌を切ったのか」を考え、模倣し、時には超えていくプロセスは、単なるゲームプレイを超えた「麻雀の学習」そのものです。

もちろん、通常のフリー対局モードも搭載されていますが、本作の真価はあくまで「道場破り」にあります。全国各地の雀荘(道場)を巡り、それぞれの主であるプロ雀士の記録を塗り替えて看板を奪っていく過程は、派手な演出こそありませんが、自分の実力が数値として証明される確かな達成感があります。麻雀を「運」ではなく「技術」として極めたいと願う求道者のための、デジタルな参考書といえる作品です。

『道場破り』シリーズは、日本プロ麻雀連盟の全面協力を受けて制作されています。連盟は「麻雀のプロ化」を掲げて設立された団体であり、本作のような「運に頼らない技術の研鑽」を目的としたソフトの監修は、その理念を体現するものといえます。

日本プロ麻雀連盟 戦術書

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