『ランニング・ハイ』は、強化外骨格を纏ったランナーたちが超高速で疾走する近未来ランニングレースゲーム。1997年4月25日にシステムサコムからPlayStationで発売されました。
本作は、『ノベルウェア』シリーズや『ジェミニウイング』などで知られる老舗メーカー、システムサコムが手掛けた3Dレースアクションです。舞台となるのは21世紀の近未来。プレイヤーは「コンポーネント・マッスル」と呼ばれるパワードスーツを装着したランナーを操作し、最高時速300kmを超えるスピードでサーキットを駆け抜けます。最大の特徴は、車両ではなく「生身の人間」が走るという点にあり、コーナリング時にはドリフトならぬ「スライディング」で地面を滑走し、ライバルとの接触時には拳で殴りつけて妨害するといった、肉弾戦を伴うレース展開が繰り広げられます。
キャラクターデザインにはSF漫画家の板橋しゅうほう氏を起用し、アメリカンコミック調の濃いキャラクターたちが画面狭しと暴れ回ります。また、サウンドプロデュースにはm.c.A.T(富樫明生)氏を迎え、レースのBGMとして書き下ろされたデジロックやハウスサウンドがゲームの疾走感を高めています。前走者の背中を踏み台にして大跳躍する「スプレンディッド・ジャンプ」や、エネルギーを溜めて発動する超加速など、人間離れしたアクションを駆使してゴールを目指す、システムサコムの家庭用ゲーム参入後期を象徴する異色作です。
本作のキャラクターデザインを手掛けた板橋しゅうほう(Syuhu Itahashi)氏は、『アイ・シティ』や『凱羅』などで知られるSF漫画界のベテランであり、その筋肉の躍動感やメカニック描写の巧みさが本作の世界観を決定づけています。また、音楽を担当したm.c.A.T氏は、本作発売当時にDA PUMPのプロデュースで音楽シーンを席巻しており、ゲーム内でもその特徴的なボーカルやサウンドスタイルが存分に発揮されています。システムサコムはPCゲーム黎明期からの技術力を持つメーカーとして知られていましたが、本作発売後の1999年にゲーム事業から撤退し、現在は産業用通信機器メーカーとして存続しています。













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