『ファイターズインパクト(ふぁいたーずいんぱくと)』は、1996年にタイトーがアーケード向けに稼働を開始し、1997年4月25日にPlayStationへ移植された3D対戦格闘ゲーム。ジャンルは「対戦格闘」。開発はポリゴンマジック、キャラクターデザインは新貝田鉄也郎が担当しています。プレイヤーは8人のファイターから1人を選び、謎の連続殺人事件の真相を追う格闘大会に挑みます。

本作の最大の特徴は、技の連携を自由に構築できる「モーションスライドコンボ」システム。パンチ・キック・シフトの3ボタン構成で、技のキャンセルや連続動作を自在に組み合わせることが可能です。これにより、プレイヤー独自のコンボを構築できる自由度の高い戦闘が展開されます。さらに、キャラクターごとに異なる「ファイティングスタイル(流派)」を選択でき、戦術の幅が広がります。

PlayStation版では、アーケード版の要素に加えて「コンボDEマンボ」機能を搭載。事前に最大30個のコンボを登録し、ワンボタンで発動できる仕組みです。アーケードモードを1回クリアすることで使用可能となり、初心者でも複雑な連携技を扱える設計となっています。

1997年2月にはマイナーチェンジ版『ファイターズインパクトA(エース)』が稼働。ガードキャンセルや回避技の追加、ボスキャラクターの使用可能化など、バランス調整が施されました。2008年にはゲームアーカイブスでPlayStation版が配信され、2012年にも再配信されています。

原作は1996年にタイトーがアーケード向けに稼働した『ファイターズインパクト』。PlayStation版はその移植作品であり、追加機能や演出調整を加えた家庭用仕様となっています。シリーズ展開はされていませんが、格闘ゲーム黎明期に登場した意欲作として知られています。