『天下制覇』は徳川家康の視点で戦国時代を描く歴史シミュレーションで、内政・外交・戦闘を駆使して全国統一を目指す硬派な戦略作品。

本作はイマジニアが1997年に発売した戦国シミュレーションゲーム。プレイヤーは徳川家康として、群雄割拠の戦国時代を制し天下統一を目指す。ターン制で進行する戦略フェイズでは、領地の開発、兵の徴収、同盟交渉などを行い、リアルタイムで展開される合戦フェイズでは、地形や兵種の相性を活かした戦術が求められる。登場武将は実名で、史実に基づいたイベントも多数収録されている。

戦闘では部隊編成や陣形選択が勝敗を左右し、内政では米の収穫量や金銭管理が重要。外交では同盟や裏切りが戦局に影響を与える。グラフィックは2Dベースで、武将の顔グラフィックや戦場描写に力が入っており、和風BGMが戦国の雰囲気を演出する。セーブはメモリーカード対応で、UIはコントローラー操作に最適化されている。

プレイステーション版は1997年2月に登場し、操作性とレスポンスに優れる。セガサターン版は同年8月に発売され、戦闘演出や武将の台詞が強化されている。両機種ともに戦国ファン向けの硬派な作りで、異なる魅力を持つ。