『メタフリスト』は、物質を変容させる能力者たちの戦いを、対戦格闘、シューティング、そして長編ムービーという3つの要素で描いた3Dアクションゲーム。1997年1月31日にA.D.M.からPlayStationで発売されました。

本作は、謎のメーカーA.D.M.(エーディーエム)が送り出した野心作であり、ディスク2枚組という大容量で構成されています。タイトルにもある「メタフリスト(Metaphlist)」とは、物質を変化させる能力「メタフィリス」を持つ者たちを指し、プレイヤーは彼らを操作して1対1のバトルを勝ち抜いていきます。ゲームシステムは非常に独特で、3Dフィールド上での対戦格闘アクションとしての側面を持ちつつ、戦闘中にはシューティングゲームのように弾を撃ち合う展開や、戦略的な判断が求められる局面が存在します。

特筆すべきは、ディスク容量の大半を占める膨大な量のCGムービー(シネマモード)です。ステージをクリアするごとに挿入されるこれらの映像によって、難解かつ壮大なSFストーリーが語られます。キャラクターたちは「火」「水」「風」といった属性を持ち、それぞれが異形の姿へと変身(メタモルフォーゼ)する能力を有しています。一般的な対戦格闘ゲームの枠には収まらない実験的なシステムと、独特の無機質な世界観が融合しており、PlayStation初期の「何でもあり」な市場環境を象徴するタイトルのひとつとして、一部のコレクターに知られています。

本作の発売元である「A.D.M.」に関しては、本作以外に目立った活動実績が確認されておらず、その実態は多くの謎に包まれています。一部ではネオジオ作品で知られるADK(アルファ電子)との関連を噂されることもありますが、公式な繋がりは確認されておらず、全くの別組織による作品です。本作はPlayStationのライブラリの中でも特に異質な存在感を放っており、90年代後半のゲーム業界における「ポリゴン表現への過渡期」が生み出した徒花として、資料的な価値を持っています。

メタフリスト(中古ソフト)

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