『恐怖新聞』は、つのだじろう氏の伝説的ホラー漫画を原作に、現代風のアレンジを加えた「平成版」として制作されたホラーアドベンチャーゲーム。1997年01月24日にユタカからPlayStationで発売されました。

物語は、霊感を持つ中学生・鬼形礼(きがた れい)が、私立石堂中学校へ転校してくるところから始まります。深夜0時に届けられ、読むたびに寿命が100日縮まるという「恐怖新聞」に取り憑かれた彼は、紙面に予言されたクラスメートの死や怪奇事件を食い止めるため、守護霊と協力して悪霊たちとの戦いに挑みます。

ゲームシステムは、テキストを読み進めながら選択肢を選ぶサウンドノベル形式を基本としつつ、悪霊と対峙した際に発生する「除霊バトル」が特徴です。画面に表示されるコマンド(方向キーやボタン)を制限時間内に正確に入力することで、お経を唱えたり霊能力を発揮したりして敵を退けるアクション要素が盛り込まれており、判断ミスが即座に寿命(ゲームオーバー)に直結する緊張感あるプレイが楽しめます。

『恐怖新聞』は、1973年から『週刊少年チャンピオン』で連載されたつのだじろうによるホラー漫画です。翌日の不幸なニュースが書かれた新聞が真夜中に届き、読むごとに寿命が100日ずつ縮まるという設定と、主人公・鬼形礼を襲う容赦ない霊障の数々は、当時の読者にトラウマ級の恐怖を与えました。

恐怖新聞