『ZXE-D LEGEND OF PLASMATLITE』は、プラモデルとゲームを融合させた異色の3Dロボット対戦格闘ゲームです。ゲームディスクに加え、PS本体と接続可能な4体の「立体ロボ」や専用インターフェースユニットが同梱され、プレイヤーの手で組み替えたロボットがそのままゲームに反映されるという、前代未聞のシステムが話題を呼びました。

プレイヤーは、磁性伝導物質「プラズマトライト」を巡る戦乱の時代に生きるパイロットとして、人型機械「ZXE-D」を操り戦場へと赴きます。ZXE-Dは上半身・左右の腕・下半身の4パーツで構成されており、実際に接続された立体ロボの形状がゲーム内の性能や外見に直結します。戦闘では、部位ごとの耐久値が設定されており、腕や脚を破壊されると必殺技が使用不能になるなど、戦略性の高いバトルが展開されます。

対戦中には「パーツチェンジタイム」が設けられ、破損した部位の交換やコンボの再設定が可能。ただし、ZXE-Dの上半身が破壊されると敗北となるため、部位の選択と攻撃のタイミングが勝敗を左右します。ゲーム内でのカスタマイズは一切できず、すべてはプレイヤーの手による立体ロボの組み替えに委ねられている点が、他の格闘ゲームとは一線を画しています。

PlayStation専用タイトルながら、インターフェースユニットの形状的制約により、初期型PS以外では正常にプレイできないという特異な仕様を持ちます。また、セーブデータは立体ロボ上半身に内蔵されたメモリーに記録されるため、メモリーカードは使用不可。このような制限と高価格設定から、流通数は少なく、現在では幻のガジェットゲームとして語られることもあります。

漫画『ZXE-D』をAmazonで今すぐチェック
フィギュア『ZXE-D』をAmazonで今すぐチェック