『3Dシューティングツクール』は、アスキーより1996年に発売されたPlayStation専用の3Dシューティングゲーム制作ソフトです。ツクールシリーズの一作であり、ユーザーが自ら3D空間を活用した奥行きのあるシューティングゲームを制作できることを特徴としています。開発はサクセスが担当しました。

本作では、あらかじめ用意された340種類以上のプリセットモデル(戦闘機、建物、地形など)を組み合わせて、オリジナルの敵キャラやステージを構築できます。ステージごとにスクロール速度や背景、敵の出現位置、攻撃パターンなどを細かく設定可能で、簡易的ながらフラグによる分岐やループ処理も実装できます。武器はバルカン、ミサイル、レーザーなど6種類が用意されており、威力や誘導性能の調整も可能です。

ただし、作成できるステージ数は最大4つまでと制限があり、ポリゴン数やメモリーカードの使用ブロック数にも制約があります。また、ボスキャラの動きはプリセットの4パターンに限られ、自由度には限界があります。それでも、当時としては家庭用ゲーム機で3Dゲームを制作できる貴重なツールであり、サンプルゲームやBGMの完成度も高く、一定の評価を得ました。