『新SD戦国伝 機動武者大戦』は、1996年12月20日にバンダイからPlayStation向けに発売されたシミュレーションRPGで、SDガンダム外伝の一大シリーズ「新SD戦国伝」のゲームオリジナル作品です。開発はバンダイ社内チームが担当し、メディアはCD-ROM1枚。初回限定版にはBB戦士「武者號斗丸」のメッキバージョンが同梱されました。
本作は『超機動大将軍編』と『武神輝羅鋼編』の間に起きた物語を描いており、プレイヤーは月影頑駄無・飛燕頑駄無・龍虎頑駄無の3人の主人公から1人を選び、天宮の国を襲う覇道闇軍団と戦うことになります。ゲームシステムはリアルタイム制を取り入れたシミュレーションRPGで、個別ターン制、変幻(変身)システム、術法、必殺技などを駆使して戦います。戦闘アニメは前作『大将軍列伝』よりテンポが改善され、マップは3D表示に対応し回転・拡大縮小が可能です。
登場キャラクターは『七人の超将軍』『超機動大将軍』『武神輝羅鋼』などから多数参戦し、號斗丸や爆進丸、武零斗忍軍、堂我一族なども登場。敵勢力である覇道闇軍団は十三人衆を中心に構成され、闇の三神器を用いて闇皇帝・黒魔神・黒魔神闇皇帝の復活を目論みます。終盤では巨大カラクリ武者「機動武者轟天號」と「覇道邪神」の激突が描かれ、シリーズ屈指のスケールを誇る展開となります。
ゲーム内には図鑑モードが搭載され、登場キャラ・武器・術法の詳細な解説が閲覧可能。また、裏技により当時のプラモデルCM映像も視聴できます。戦闘テンポやロード時間、BGMの途切れなどに難点はあるものの、資料的価値とファン向けの演出は高く評価されています。
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