『ストーンウォーカーズ』は、1996年にPlayStation向けに発売されたアドベンチャーゲームで、古代マヤ文明をモチーフにした物語が展開されます。プレイヤーは、大学講師でありながら盗掘師という裏の顔を持つ主人公ランドルフ・アンバー(通称ランディ)として、グアテマラの遺跡を舞台にした探索に挑みます。

物語は、ランディの教え子である神宮寺ちひろと二ノ宮梨花が同行することで予期せぬ展開を迎え、遺跡で眠っていたマヤ文明人の少女「カハ・パルマ」が目覚めることから始まります。彼女を巡って、ランディの師匠であるカエサルや他のマヤ文明人たちが関与し、物語は複数の遺跡を舞台にした追跡劇へと発展します。

ゲームシステムはコマンド選択型で、画面左に表示されるアイコンを選ぶことで進行します。特徴的なのは「タイムカウント」および「アイコンカウント」と呼ばれる入力制限システムで、コマンドの選択回数に制限が設けられており、総当たり的な操作ができない設計となっています。これにより、プレイヤーは慎重な選択を迫られ、場面ごとの緊張感が高まります。

また、マルチエンディングが採用されており、選択肢やコマンドの入力タイミングによって物語の結末が変化します。エンディングは最大で4種類が用意されており、挿入歌が流れるものも存在しますが、いずれが「真のエンディング」とされるかは明示されていません。

演出面では、ムービーシーンや声優によるボイスが随所に挿入されており、特にオープニングやエンディングではアニメ的な演出が強調されています。キャラクターデザインは90年代のアニメ調で統一されており、視認性と親しみやすさを兼ね備えています。