『C1-CIRCUIT(シーワンサーキット)』は、深夜の首都高速都心環状線(C1)を舞台に、一般車が往来する中で最速を競う公道レースゲーム。1996年10月4日にインベックスからPlayStationで発売されました。

本作は、後にレースゲームの定番テーマとなる「首都高でのバトル」を、PlayStation初期に再現しようと試みた野心作です。最大の特徴は、完全にクローズドなサーキットではなく、トラックや乗用車などの一般車両(アザーカー)が走行している状況下でレースを行う点にあります。プレイヤーは実在車種をモデルにした架空のスポーツカーを操り、ライバル車との競争だけでなく、渋滞や車線変更をしてくる一般車を回避するテクニックが求められます。

コース上には、横浜ゴム(YOKOHAMA)をはじめとする実在企業の看板や、実在チューニングメーカーのロゴステッカーが登場し、公道のリアリティを高める演出が施されています。また、獲得した賞金でパーツを購入し、エンジンや足回りを強化するチューニング要素も搭載されています。一方で、壁や他車に接触すると物理法則を無視してコース中央に弾き戻される独特の挙動や、シビアな判定により難易度は高く設定されています。元気株式会社の『首都高バトル』シリーズとは異なるメーカー(インベックス)による作品であり、両者は全くの別物ですが、90年代中期の走り屋ブームを背景に生まれた一本として語られます。

本作の発売元である「インベックス(Invex)」は、PlayStation参入メーカーとしては小規模であり、本作以外に目立ったヒット作は確認されていません。しかし、本作で試みられた「一般車が走る首都高でのレース」というコンセプトは、後に元気株式会社の『首都高バトル』シリーズによって完成され、一大ジャンルとして確立されることになります。本作はその過渡期に生まれた徒花的な存在ですが、当時のアングラな公道レースの雰囲気をパッケージングしようとした姿勢は、一部のレースゲームマニアから認知されています。

首都高バトルシリーズ(関連作品)

駿河屋あんしん&らくらく買取