『ギャロップレーサー』は、1996年9月27日にテクモから発売されたPlayStation用の3Dジョッキーレースゲームで、同名シリーズの記念すべき第1作です。従来の競馬ゲームが馬主視点の育成・経営シミュレーションであったのに対し、本作はプレイヤー自身が騎手となってレースに挑むという、当時としては非常に斬新なアプローチを採用していました。

ゲームは「シーズンモード」と「プレシーズンモード」の2つを搭載。シーズンモードでは、賞金を稼いでより強い馬に騎乗し、最終的に凱旋門賞などの海外GⅠ制覇を目指します。プレシーズンモードでは、好きな馬とレースを自由に選んでプレイ可能です。

レースでは、馬の脚質(逃げ・先行・差し・追い込みなど10パターン)に応じた位置取りやスタミナ管理が重要で、単なるボタン連打では勝てない戦略性の高さが魅力です。また、シャドーロールやメンコ、勝負服のカスタマイズなど、競馬ファンにはたまらない演出も多数収録。さらに、ドバイワールドカップや凱旋門賞といった海外レースも登場し、スケール感のある競馬体験が楽しめます。

本作のヒットを受けてシリーズ化が進み、以降の『ギャロップレーサー』はテクモの看板タイトルのひとつとなりました。