『ポリスノーツ』は、小島秀夫氏が手がけたSFハードボイルドアドベンチャーで、映画的演出と緻密な世界設定が融合した名作です。1994年にPC-9821版が登場し、以降3DO、PlayStation、セガサターンなどに移植されました。
物語は、宇宙空間で25年間漂流し、奇跡的に生還した元宇宙警官ジョナサン・イングラムが主人公。彼はかつての妻ロレインの依頼を受け、スペースコロニー「BEYOND COAST」で起きた事件の真相を追います。冷凍睡眠から目覚めた彼が再び宇宙へ向かう決意を固めるまでの葛藤や、かつての仲間との再会、麻薬や臓器密売などの社会問題が絡む重厚なストーリーが展開されます。
ゲームはポイント&クリック型の探索を採用し、調査対象にカーソルを合わせることで反応が得られる仕組み。爆弾解体や銃撃戦などのミニゲームも挿入され、緊張感ある展開を演出します。また、登場人物の一人「メリル・シルバーバーグ」は、後の『メタルギアソリッド』シリーズにも登場するなど、小島作品間のクロスオーバー要素も見られます2。
セガサターン版は1996年9月13日、PlayStation版は1996年1月19日に発売され、いずれも日本国内限定で展開されました。現在はPlayStation向けにゲームアーカイブスで配信されています。
あらすじ
2010年にスペースコロニーが完成し人類が移住を開始。2013年には、警官であり宇宙飛行士でもある「ポリスノーツ」が誕生。その中の一人、ジョナサン・イングラムは事故で25年間宇宙を漂流し、地球に戻った後は探偵として活動していました。彼の元妻ロレイン・北条から再婚相手の捜索依頼を受けましたが、彼女は依頼確認後に爆死してしまいます。この事件を調査するため、ジョナサンは再びスペースコロニーへ向かうことになります。
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