『競馬最勝の法則’95』は、1995年6月23日にシャングリラからPlayStation向けに発売された競馬シミュレーションソフトで、実際の競馬データをもとに勝ち馬の予想を支援する分析ツール的なゲームとして登場しました。ゲームというよりは、競馬ファンや馬券購入者向けの“予想支援ソフト”に近い立ち位置で、当時としてはかなりマニアックな内容を誇っています。

プレイヤーは、あらかじめ登録された馬や騎手、厩舎、種牡馬、過去のレースデータなどをもとに、競馬新聞のような表に情報を入力し、勝ち馬を予想していきます。データベースには1万局以上の配牌データが収録されており、入力の手間を軽減しつつ、詳細な分析が可能です。さらに、収支決算表機能では、購入資金と払戻金額を入力することで、損益や回収率を自動計算してくれるなど、実践的な馬券戦略の検証にも対応しています。

また、競馬用語を解説する「競馬辞典」や、全国の競馬場・WINS(場外馬券場)の案内機能も搭載されており、初心者から上級者まで幅広く使える構成になっています。ただし、あくまで“予想支援”であり、的中を保証するものではないため、レビューでは「予想通りに買っても外れた」といった声も見られました。

ゲーム性よりも情報分析に重きを置いた、競馬ファンのための実用ソフトといえるでしょう。