『RPGツクールDS+』は、2011年12月15日にエンターブレインより発売されたニンテンドーDS専用のRPG制作ツールです。本作は前作『RPGツクールDS』の改良版にあたり、容量制限やバグの改善、素材の刷新など、全体的な機能強化が図られています。開発はエンターブレインが担当しました。
本作では、保存可能なゲーム数が2本から4本に増加し、スイッチ数も200から500に拡張されました。また、「現代」「SF」「時代劇」といった新たな世界観に対応した素材が追加され、従来のファンタジー一辺倒から脱却した多様な作品制作が可能となっています。顔グラフィックには4種類の表情が設定でき、演出面でも感情エフェクトや台詞表示の強化が施されています。
一方で、前作に存在した「DPサイズ(ダウンロードプレイ対応の軽量版)」の廃止や、ファンタジー系素材の削減、BGMの一部劣化などが指摘されており、素材の偏りや自由度の制限に不満の声も見られました。とはいえ、携帯機での制作環境としては完成度が高く、イベント処理や演出の柔軟性も向上しており、シリーズの中でも評価の高い携帯版ツクールの一つです。
コメントを追加