『パワプロクンポケット13』は、2010年11月25日にコナミからニンテンドーDS向けに発売された野球バラエティゲームで、パワポケシリーズ第13作目です。シリーズとしては後期にあたる作品で、従来の2D表現から一部3Dグラフィックへの移行や、操作性の簡略化など、システム面での刷新が図られました。

本作のサクセスモードは2本立てで、表サクセスは「逆襲球児編」、裏サクセスは「海洋冒険編」となっています。逆襲球児編では、エリート校・混黒高校から分校である開拓高校に左遷された主人公が、理不尽な支配構造に抗い、野球部を立て直して本校に挑むという熱血ストーリーが展開されます。一方、裏サクセスの海洋冒険編は、世界を巡る航海RPG風の構成で、クエスト受注型の自由度の高い育成が可能です。

新要素としては、運試しで選手を育成する「センシュクラッチ」モードが初登場。さらに、選手の頭身がリアルになる「リアル野球モード」や、投球操作を簡略化した「ナゲルダケ」など、初心者にも配慮した設計が導入されました。Wi-Fi通信による選手ダウンロードや対戦機能も搭載されており、当時のDSタイトルとしては機能面でも充実しています。

2010年のプロ野球では、セ・リーグは中日ドラゴンズが優勝し、パ・リーグでは千葉ロッテマリーンズがクライマックスシリーズを制して日本一に輝きました。これらの選手データは本作には登場しませんが、Wi-Fi経由でNPB12球団の最新データをダウンロードすることが可能でした。