『東京トワイライトバスターズ 〜禁断の生贄帝都地獄変〜』は、2010年10月14日にスターフィッシュ・エスディより発売されたニンテンドーDS用の大正怪奇冒険譚で、1995年にPC-9801向けに発売された同名作品の移植版です。プレイヤーは帝都・東京を舞台に、失踪した父の行方と連続怪事件の真相を追う青年・草薙祥を操作し、仲間と共に怪異に立ち向かいます。

本作は「アドベンチャーモード」と「リアルタイムモード」の2つのパートで構成されており、前者では情報収集や探索を行い、後者では時間制限の中で実際にキャラクターを操作して事件現場を探索します。プレイヤーの行動によってサブシナリオが発生し、新たな仲間が加わるなど、物語の展開に変化が生じるマルチストーリー構成が特徴です。

リアルタイムで進行する事件は、プレイヤーの選択や行動によって結果が変化し、緊張感のあるプレイ体験を提供します。例えば、ある場所で少女を救出している間に別の場所で仲間が危機に陥るなど、同時進行する事象がプレイヤーの判断力を試します。キャラクターには感情パラメータがあり、状況によって行動不能になることもあるため、パーティ編成や行動順序が重要になります。

グラフィックは大正時代の帝都を再現した重厚な雰囲気で、浅草や帝国大学など実在の地名が登場し、歴史的背景と怪奇要素が融合した独特の世界観を構築しています。DSのタッチペン操作に対応しており、直感的な操作で物語を進めることができます。

本作は、1995年に日本テレネットおよびウルフ・チームからPC-9801向けに発売されたアクションアドベンチャーゲーム『東京トワイライトバスターズ』をベースにした移植作品です。原作は同社の『妖撃隊 邪神降魔録』と世界観を共有しており、大正時代の帝都を舞台にした怪奇事件を描いています。