『マミートークDS』は、国際特許技術を用いた幼児向け英語教材「マミートークイングリッシュビレッジ」をニンテンドーDS向けに移植した学習ソフト。元々は専用の音声ペンで絵本をタッチして英語を学ぶという知育教材であり、本作はそのシステムをDSのタッチスクリーンへストレートに落とし込んでいる。プレイヤーが下画面のイラストをタッチすると、ネイティブな発音の英単語や日常会話が再生される仕組み。あくまで英語に触れさせるための直球の知育ツールとして構築されている。

そのため、ゲーム的な起伏や複雑な駆け引きは一切存在しない。用意されているのは、名詞を当てる「フラッシュカードクイズ」や、日常会話の受け答えをなぞる「ショートダイアログクイズ」、イラストを突っついて音声を聞く「ウッドパズル」といったシンプルなモード群のみ。専用ペンの代わりに見立てたタッチペンで正解を選び続けるという設計上、エンターテインメントとしての「遊び」の要素は極めて薄い。正誤判定と反復学習が淡々と繰り返されるため、ゲームとしての爽快感や劇的な展開を期待すると完全に肩透かしを食う。

唯一DSならではのギミックとして搭載されているのが、ニンテンドーDSiのカメラ機能を利用した連動システム。身近な物や自分自身の顔を撮影し、ゲーム内に取り込んでオリジナルの学習画面を作るという試みが図られている。しかし、基本構造は用意された音声を聴いて真似るという教材の枠を出ることはなく、幼児教育という明確な目的のために娯楽性や奥深さは徹底して削ぎ落とされている。電子単語帳としての役割に終始する、ストイックなまでに実用重視の作りが特徴だ。

元となった「マミートーク」は、超小型カメラとCPUを内蔵した専用のトークスティックを用いて学習する、本格的かつ比較的高額な幼児向け英語教材。絵本やカードをスティックでタッチするだけで瞬時にネイティブの音声が流れるという直感的なインターフェースが親世代から支持を集めていた。フルセット版ではWEBカメラを利用した10分500円のオンライン英会話レッスンも提供されるなど、教育熱心な層に向けた手厚いサポートを展開。本作は、そうした敷居の高い本格教材のエッセンスを、普及率の圧倒的に高い携帯ゲーム機上で安価に体験させるためのエントリーモデルとして位置づけられていた。

えいごであそぼう マミートークDS

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