『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』は、2010年5月27日にニンテンドーDS用ソフトとしてバンダイナムコゲームス(バンプレストレーベル)より発売されたシミュレーションRPGであり、1996年にスーパーファミコンで発売された『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のリメイク作品です。本作は、スーパーロボット大戦シリーズの中でも特異な立ち位置にある「魔装機神」シリーズの再始動作であり、OG(オリジナルジェネレーション)シリーズの世界観に準拠した再構成がなされています。
物語の舞台は地底世界「ラ・ギアス」。地上から召喚された主人公マサキ・アンドーが、風の魔装機神サイバスターを駆って、神聖ラングラン王国を脅かす数々の陰謀と戦乱に立ち向かう姿が描かれます。原作であるSFC版のシナリオをベースにしつつも、OGシリーズとの整合性を取るために設定や台詞が一部変更されており、より洗練された物語構成となっています。
ゲームシステムは、SFC版の戦略性を継承しつつ、戦闘アニメーションのON/OFF切り替え、セーブスロットの大幅増加(最大96個)、用語集・追想録・BGM試聴モードなどの追加要素が盛り込まれています。戦闘演出はすべてアニメーション化され、武器ごとの個性が視覚的に明確化されました。また、マップ上の高低差や攻撃方向による補正、精霊属性による地形適応など、独自の戦術要素が本作の魅力を際立たせています。
登場キャラクターは、マサキ・アンドーをはじめとする魔装機神操者たちに加え、リューネ・ゾルダークやシュウ・シラカワといったOGシリーズの人気キャラクターも登場。さらに、選択肢によって分岐するマルチルートやマルチエンディングが用意されており、周回プレイによって異なる展開を楽しむことができます。
本作は、ウィンキーソフトが約11年ぶりにスパロボシリーズの開発に復帰した作品でもあり、往年のファンにとっては懐かしさと新しさが融合した記念碑的なタイトルとなりました。
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