『こだわり采配シミュレーション お茶の間プロ野球DS 2010年度版』は、2010年4月1日にナウプロダクションからニンテンドーDS向けに発売されたプロ野球シミュレーションゲームです。前作『お茶の間プロ野球DS』のシステムを踏襲しつつ、2010年度の最新選手データを搭載し、Wi-Fi通信やボイスチャット機能などの新要素が追加された強化版となっています。

プレイヤーは監督としてNPB12球団のいずれかを率い、スタメンや先発ローテーションの設定、試合中の打撃・投球・守備・走塁に関する細かな指示をタッチペンで行いながら、ペナントレースを勝ち抜いて日本一を目指します。選手は実名・顔写真付きで516名が登場し、フランチャイズ12球場+スカイマークスタジアムも実名で収録。応援曲やマスコット演出、ウグイス嬢のアナウンスなど、テレビ中継さながらの演出が魅力です。

モードは「ペナントレース」「オープン戦」「オールスター戦」「通信対戦」などが用意されており、Wi-Fi通信ではフレンドコードを交換した相手とボイスチャットをしながら対戦することも可能でした(※サービスは2014年に終了)3。また、オリジナル選手や監督の作成機能も搭載され、能力や装備、外見などを自由にカスタマイズして登録することができます。

ただし、ゲームバランスやテンポに関しては賛否が分かれており、投高打低の傾向やもっさりとした動作、AIの采配ミスなどが一部ユーザーから指摘されました。それでも、リアル志向の野球シミュレーションを求めるプレイヤーにとっては、独自の魅力を持つ一本といえるでしょう。