『熱闘!パワフル甲子園』は、2010年3月18日にコナミからニンテンドーDS向けに発売された、高校野球に特化したシミュレーションゲームです。『実況パワフルプロ野球』シリーズの人気モード「栄冠ナイン」をベースとしつつも、単体作品として独自のシステムとモードを搭載しています。

プレイヤーは監督として高校野球部を指導し、練習メニューや進路指導、試合采配を通じて甲子園優勝を目指します。ゲームはカードバトル形式とすごろく要素を組み合わせた構成で、戦術性と運のバランスが絶妙です。育成期間中に卒業と入学を繰り返しながら、長期間にわたってチームを強化できる「栄冠への道」モードでは、ゲームオーバーがなく、半永久的に遊び続けることが可能です。

また、「ひと夏の甲子園」では、すべての選手が3年生という限られた期間の中でドラマチックな成長を描き、「激闘サバイバル」ではパワプロ歴代サクセスチームとの試合を連戦で戦う高難度モードも用意されています。さらに、育成に彩りを加える「来たれ！マネージャー」モードでは、オリジナルのマネージャーを作成して育成チームに参加させることができます。

当時のプロ野球界では、2010年シーズンに福岡ソフトバンクホークスがパ・リーグ優勝を果たし、日本シリーズでは千葉ロッテマリーンズが日本一に輝きました。なお、本作には現実のプロ野球選手のデータは登場しないものの、野球シミュレーションとしての完成度は高く、過去作に登場したパワプロオリジナルキャラクターたちが登場する場面も見どころです。