『RPGツクールDS』は、2010年3月11日にエンターブレインより発売されたニンテンドーDS専用のRPG制作ツールです。携帯機向けとしては『RPGツクールアドバンス』以来の作品で、タッチペンと2画面を活用した直感的な操作が特徴です。プレイヤーはマップ作成、イベント配置、キャラクター設定などを通じて、オリジナルのRPGを手軽に制作できます。
本作では、通常の「FULLサイズ」と、DSダウンロードプレイに対応した「DPサイズ」の2種類の容量設定が用意されており、DPサイズで制作したゲームは本ソフトを持っていないユーザーにも配布可能です。また、ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用した公式コンテストや素材配信も実施されていました。ただし、制作機能には多くの制限があり、変数・属性・耐性などの基本的なRPG要素が実装されていないほか、容量制限やバグの多さが問題視されました。
一方で、ATOKによる予測変換や、タッチ操作によるマップ編集など、操作性の面では高い評価を受けています。素材の使い回しや容量管理に工夫を凝らすことで、制限の中でも完成度の高い作品を制作することは可能でした。
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