『PostPetDS 夢見るモモと不思議のペン』は、ピンクのテディベア「モモ」でお馴染みのメールソフト「PostPet」のキャラクターたちと夢の世界で暮らす育成スローライフコミュニケーションゲーム。2009年12月24日にマーベラスエンターテイメントからニンテンドーDSで発売されました。舞台となるのは、夢を忘れたペットたちが気ままに暮らす「ポストペッ島」。プレイヤーはこの島に迷い込んだ人間として、ペットたちと一緒に生活し、彼らが忘れてしまった「いちにんまえのポストペットになりたい」という夢を思い出させて叶える手伝いをします。企画・監督には『moon』などの西健一氏、開発には『マリオ&ルイージRPG』シリーズのアルファドリームが携わっており、温かみのある世界観が構築されています。
ゲームプレイは、ペットのお世話と島での冒険を中心に進行します。最大の特徴は、タッチペンを魔法の道具に見立てた「不思議のペン」システムです。画面に特定の図形を描くことで、おやつを出して食べさせたり、ブラシを出して体を洗ったり、あるいは箒を出して掃除をしたりと、様々なアクションが可能になります。島には個性豊かな住人たちが暮らしており、彼らからの依頼をこなすことで物語が進展します。依頼の解決にはペットとの協力が不可欠であり、頭の上にペットを乗せて高い場所のアイテムを取るなど、二人三脚での探索が求められます。
本作の独自性は、メールソフトのマスコットであったキャラクターたちに「生活感」と「物語」を与え、3Dグラフィックで愛らしく表現している点です。モモやコモモといったお馴染みの11種類のペットに加え、ゲームオリジナルの新キャラクターも登場します。ペットたちはプレイヤーの接し方によって「性格」が変化し、甘えん坊になったり活発になったりと異なる反応を見せます。また、豊富な着せ替えアイテムや家具による部屋の模様替え機能も充実しており、自分だけの「モモ色の生活」をまったりと満喫できる癒やしの空間が広がっています。
「PostPet」は1997年に登場し、メールをペットが運ぶという斬新なコンセプトで一大ブームを巻き起こしました。開発にはメディアアーティストの八谷和彦氏が関わっており、単なるキャラクタービジネスを超えたアートプロジェクトとしての側面も持っています。本作で描かれたような、デジタルペットとの心の交流や、彼らが運んでくる「想い」に興味を持った方は、PostPetの歴史をまとめた書籍や、八谷氏のアートワークに触れることで、その根底にあるコミュニケーションへの哲学をより深く理解することができます。













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