『交渉人DS』は、米倉涼子主演で人気を博したハードボイルド刑事ドラマ『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』の世界観を完全再現したネゴシエーション・アドベンチャーゲーム。2009年12月17日にアルファ・ユニットからニンテンドーDSで発売されました。プレイヤーは警視庁捜査一課特殊班(SIT)に所属する女性交渉人・宇佐木玲子となり、凶悪な立てこもり事件や爆弾魔との息詰まる心理戦に挑みます。ドラマのシーズン1とシーズン2を繋ぐ完全オリジナルストーリーが収録されており、テレビでは描かれなかった新たな事件の幕が開きます。
現場に到着した直後から、犯人との駆け引きは始まっています。まずは周囲の状況や人質の安否を確認する「プロファイリング」を行い、犯人の動機や性格を分析します。そして、交渉本番となる「ネゴシエーションパート」では、犯人の興奮度を示すメーターを常に監視しながら、威圧するのか、共感を示すのか、あるいは時間を稼ぐのかといった選択肢を慎重に選び取らなければなりません。不用意な一言が犯人を逆上させ、人質の命を奪う最悪の結果(ゲームオーバー)を招くこともあるため、プレイヤーには常に冷静な判断力と、相手の心理を読み解く洞察力が求められます。
実写取り込みで登場する宇佐木玲子(米倉涼子)をはじめ、木崎誠一郎(筧利夫)や墨田耕平(笹野高史)といったお馴染みのSITメンバーたちが、ドラマと同じキャストのボイスで物語を盛り上げます。緊迫した交渉の中で時折見せるチームワークや、組織内での軋轢といった人間ドラマも健在です。アクションや銃撃戦ではなく「言葉」を武器に戦う交渉人の孤独と重圧、そして事件解決時のカタルシスを、携帯機の手軽さの中に凝縮した作品として仕上げられています。
原作ドラマ『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』は、男社会の警察組織の中で孤軍奮闘する女性交渉人の活躍を描き、高視聴率を記録しました。ゲームで描かれた緊迫感やキャラクターの関係性をより深く知りたい方は、ドラマシリーズのDVD-BOXや、小説版などをチェックすることで、宇佐木玲子の信念や過去の因縁についてより深く理解することができるでしょう。













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