『ぼくとシムのまち エージェント~謎の怪盗から秘宝をまもれ大作戦!~』は2009年10月1日にエレクトロニック・アーツより発売されたニンテンドーDS用謎ときアドベンチャーゲーム。アイテムを集めてパズルを解きながらまちを冒険するスタイルです。

MySimsシリーズのスピンオフとして位置づけられ、シムたちとの交流を基盤に依頼をこなしながらストーリーを進めるシステムが中心となっています。プレイヤーはエージェントとなり、仲間を増やして情報を集め、まちのデザインを楽しみつつ謎解きに挑みます。DSのタッチ操作を活かした直感的なパズルが、幅広い年齢層に親しみやすいです。

物語は、謎の怪盗が狙う秘宝を守る大作戦を軸に展開します。困っているシムたちを助けながら手がかりを探し、未来を救うための冒険が繰り広げられます。目的は、怪盗の正体を暴き、平和を取り戻すことにあり、多様なイベントがプレイヤーを引き込みます。

特徴的な仕掛けとして、アイテムを組み合わせるクラフト要素や、ミニゲーム形式のパズルが散りばめられています。視覚的に可愛らしいキャラクターとカラフルなまち並みが、没入感を高めます。新規要素には、ワイヤレスプレイによる最大4人協力モードが加わり、友達との共有プレイが可能となっています。セーブ機能の柔軟さと、短時間で楽しめるクエスト設計により、気軽に続けやすい一作です。

本作は、2007年に発売された『ぼくとシムのまち』(Wii/DS版)を基盤とするMySimsシリーズの完全オリジナル作品で、シムたちの生活シミュレーション要素をアドベンチャー形式に発展させています。原作のまちづくりとキャラクター交流を継承しつつ、パズル中心の新規ストーリーを追加し、シリーズの多様性を広げました。MySimsの歴史的意義として、The Simsの子供向けスピンオフとして世界的に人気を博し、創造性を育むゲームデザインの先駆けとなっています。

ぼくとシムのまち(Wii版)